千里の道も一歩から

2015年から編み物にはまったので編み物ブログ開始。たまに育児日記、映画雑記、美術家としての愚痴も書くかも

Aさんの彼女

 人気ブログの記事を読んでいるとトピックスの立て方が形式ばっているのを感じた。かといって散文のようなものは箸にも棒にもひっかからない世界なんだろう。自己顕示欲を発揮している文章は確かに退屈かもしれない。でも高山なおみのような文章で人気がでたらそれはそれで面白いんじゃないか。もちろん私が高山なおみのような文章をここで書くつもりはないけど。

 作業場についたら同じ現場で仕事をしている男性の彼女が部屋からひょっこり現れた。時間は午前10時だったのだがこれから帰る身支度をしていた。私は軽く挨拶をするも、みなかったことにして仕事に集中しようと作業を進めていたんだけど突然捲し立てるように自分がココにいる理由を述べ出した。私はA君の搬入の手伝いで早朝きた。キツい作業だったから少し休ませてもらっただけで、決してやましいことはない。などと強調するような物言いだった。私はたとえやましいことがあったとしてもそれはあなたたちの自由であるから何も気にしていないと伝えたが、彼女のほうは身の置き場に困っていたようだった。クロだな。

落ち着いた彼女は颯爽と作業場から去っていった。細身で背の高い美人な女性ですね、とAさんに言ったが彼はとても怪訝な目つきで「いやあ」とだけ答えた。私は彼のそういうところがとても好きではない